Webが表示エラーを起こす

Webサイト

ホームページが突然表示されなくなってしまうと、驚いてしまうこともあるでしょう。
表示エラーの原因は多岐にわたりますが、その原因を理解し、適切な対処をすることで、問題を解決することができます。
今回は、ホームページが表示されない原因とその解決策について詳しくご紹介します。

原因を突き止めましょう

まず、原因を突き止めるためには、HP(ホームページ)がどのようにしてユーザーの画面に表示されるか、その基本的な流れを理解することが大切です。


ウェブページが表示されるまでの流れ
ユーザーがブラウザにURLを入力
ユーザーがURLを入力したり、リンクをクリックすると、ウェブページの表示が始まります。


DNSでドメイン名がIPアドレスに変換
入力されたURLはDNSサーバーに送られ、ドメイン名がそのサイトのIPアドレスに変換されます。


ブラウザがサーバーにHTTPリクエストを送信
IPアドレスが判明すると、ブラウザはそのアドレスにHTTPリクエストを送り、ページを表示するよう要求します。


サーバーがリクエストを受け取り、コンテンツを生成
サーバーはリクエストされたページのファイルを探し、HTMLやCSSなどを返します。必要に応じてデータベースにもアクセスします。


ブラウザがレスポンスを受け取りページを表示
ブラウザは返送されたデータを読み込み、画面にページを表示します。
この一連の流れによって、ユーザーはウェブページを見ることができます。


このホームページが表示される流れを理解することで、どこでエラーが発生しているかを特定しやすくなります。
次に、よくあるHPが表示エラーを起こす原因をいくつか紹介します。

HPが表示エラーを起こす原因

原因① サーバー側の問題
サーバーのダウンタイム
サーバー自体がダウンしていると、ユーザーがウェブページにアクセスできません。
この場合、ブラウザに「500 Internal Server Error」や「503 Service Unavailable」といったエラーメッセージが表示されます。

サーバーの過負荷
サーバーに多くのリクエストが集中しすぎると、処理能力を超えてしまい、応答が遅くなったり、エラーが発生したりすることがあります。

サーバー設定のミス
サーバーの設定ミスやファイルへのアクセス権限の問題で、ページが正しく表示されないことがあります。

原因② DNSの問題
ドメインの期限切れ
ドメインが期限切れになっている場合、そのドメインはDNSサーバーで解決できなくなり、ウェブページは表示されません。


DNSサーバーの不具合
DNSサーバーがダウンしているか、設定が間違っている場合、ブラウザは「このサイトにアクセスできません」といったエラーを返すことがあります。


キャッシュされたDNS情報
ユーザーのブラウザやプロバイダーが古いDNS情報を使用していると、正しいIPアドレスに接続できずにエラーが発生します。

原因③ CMSやプラグインの問題
プラグインの不具合
新しいプラグインをインストールしたり、既存のプラグインを更新した際に、サイトの互換性が崩れることがあります。
これにより、ページが正しく読み込まれない、もしくは表示エラーが発生することがあります。


テーマの問題
CMSで使用しているテーマが古い場合や、不適切なカスタマイズがされている場合、表示エラーが発生することがあります。


CMSの更新不足
CMS自体を定期的に更新していないと、セキュリティホールや不具合が原因で、表示に問題が生じることがあります。


原因がわかったら、次に以下の解決方法を試してみてください。

HPが表示エラーを起こした時何をしたらいい?

解決策① サーバー側の問題
サーバーのステータスを確認する
サーバーがダウンしていないか確認するために、サーバーのモニタリングツールを使用したり、ホスティングサービスのステータスページをチェックしましょう。
もしダウンしている場合、ホスティングプロバイダーに問い合わせることが必要です。

サーバーの再起動
過負荷やサーバー側の小さなトラブルの場合、サーバーを再起動することで解決できることがあります。
VPSや専用サーバーを使用している場合は、管理画面から簡単に再起動できます。


エラーログを確認する
サーバーのエラーログをチェックすることで、具体的な問題の詳細を把握できます。
ログに表示されたエラーコードに基づいて対処方法を探し、必要に応じてサーバー設定を修正しましょう。

解決策② DNSの問題
ドメインの期限を確認する
ドメインの有効期限が切れていないか確認します。期限が切れている場合は、早急に更新手続きを行う必要があります。
ドメインが再びアクティブになるまでに少し時間がかかることがありますが、通常は数時間以内に復旧します。

DNS設定を確認する
DNSレコードが正しく設定されているか、管理パネルで確認しましょう。
特に、AレコードやCNAMEレコードが正しいサーバーに向けられているかを確認します。
設定に誤りがあれば修正し、反映されるまで少し待ちましょう。

DNSキャッシュのクリア
DNSキャッシュが古くなっている場合、ウェブサイトが正しく表示されないことがあります。
ローカルのキャッシュをクリアしたり、ISPのDNSサーバーを変更してみることで、問題が解決することがあります。
ユーザーには、GoogleのパブリックDNS (`8.8.8.8`) などを使用するよう案内するのも一つの手です。

解決策③ CMSやプラグインの問題
プラグインを一つずつ無効化する
表示エラーが発生する直前に新しいプラグインをインストールした場合や既存のプラグインを更新した場合、そのプラグインを一時的に無効化してみてください。
これにより、特定のプラグインが原因かどうかを確認できます。
問題が解決した場合は、別のプラグインを探すか、開発者にサポートを依頼しましょう。

テーマの確認と変更
使用しているテーマが原因でエラーが発生している場合は、デフォルトのテーマに一時的に切り替えて確認します。
テーマのカスタマイズに問題がある場合は、修正が必要です。

CMSやプラグインの更新
CMSやプラグインを常に最新の状態に保つことは、セキュリティや互換性の面で非常に重要です。
更新が保留されている場合は、早めに実行しましょう。
特に、旧バージョンがセキュリティホールを含んでいる可能性があるため、最新のバージョンにアップデートすることで問題が解決することがあります。

バックアップの復元
表示エラーが複雑で解決が難しい場合は、HPのバックアップを取っている場合、問題が発生する前の状態に戻すことが最も手っ取り早い解決策です。
定期的にバックアップを取っておくと、こうしたトラブル時に役立ちます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、ホームページが表示エラーを起こす原因とその解決法について解説しました。
これらの解決策を順に試していくことで、多くの表示エラーは解決可能です。